PHANTOM ROOM

α7、α6000を使い、オールドレンズ、撮影機材の紹介やレビュー記事の写真ブログ
MENU
MINOLTAオールドレンズの復活

MINOLTAオールドレンズの復活Vol.5「MINOLTA ROKKOR-TC 135mm F4」

さて久々の「MINOLTAオールドレンズの復活」シリーズ記事です(゚∀゚)

今回は

「MINOLTA ROKKOR-TC 135mm F4」

をお届けいたします!

DSC08312


DSC08316


DSC08320


今回はMINOLTAがいっちばん最初に出した一眼レフ用135mmレンズをお届けします。

さて、このレンズですがフード込だとなかなかの長さになります。

しかしながら結構軽く出来ており、巷では某社たちにあやかって

「マウンテンロッコール」

などと呼ばれていたりしていますw

MINOLTAの初代一眼レフSRシリーズレンズといえば自動絞りが採用されたりマルチコーティング

だったりが売りの1つだったのだけれどこのレンズはマルチコーティングじゃないし

絞りもプリセット。その代わり軽くて安い!

今の時代にも求められる要素を抑えたレンズだったといえます。

このレンズが販売された背景には以下の要素があったとのこと。


一眼レフブームが熾烈化するに伴い、またファンの要望が広角から望遠に移行するにつれ、更にはミノルタSRの性能が一般的に高く認識されるに従い、他の交換レンズ専門メーカーでもSR専用交換レンズを廉価に販売し始めた。



~中略~



いざ購入するとなると値段に躊躇するもので、廉価な方をと決定を迫られる。比較的に安いレンズが良く売れるのは自然である。このような理由から当社でも100ミリ及び135ミリF4の望遠レンズをSR愛好者の要望に答えて、広角35ミリと共にF4シリーズとして販売した。

By T.Sahara

引用 - 写真工業 昭和35年 6月号 22ページ



ここでの廉価な望遠レンズとは三協光機(コムラー)やサン光機(SUN)などですかね?

コムラーのプリセット式135mmなんかはジャンクショップなどで見かけますね!

当時はかなりの数のレンズメーカーがありましたから大変だったのでしょうね・・・


さて、レンズ販売の背景はここまでとしてレンズ本体についてですがこのレンズの構成は

「TC」

ミノルタオールドレンズで忘れてはいけないのがレンズ名の2文字のアルファベット。

おさらいすると

レンズ群数を表す最初の文字

T=3 Q=4 P=5 H=6 S=7 O=8 N=9

レンズ枚数を表す最後の文字

C=3 D=4 E=5 F=6 G=7 H=8 I=9 J=10 K=11 L=12

これらによってミノルタレンズのレンズ構成がわかるようになっています。

つまり前回の記事にでた「MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8」だと

PFなので5群6枚の構成であるとわかります。

今回のレンズ「MINOLTA ROKKOR-TC 135mm F4」はTC。

つまり3群3枚。そう、トリプレットレンズなのです。

トリプレットレンズはまぁ大雑把に言うとTessarやHeliarの母みたいな構成で、これが大元・・みたいな感じ。う~ん違う気がするが・・まぁ良いかw


このレンズ構成採用の経緯は以下の通り。




あえてトリプルを採用したことは一つの欠点を除けば、明るさをF4とすることによって収差上の欠点を充分補い得るものだからである。そのただ一つの欠点というのは非点隔差が画面周辺に於いて僅か存在することである。

By T.Sahara

引用 - 写真工業 昭和35年 6月号 23ページ




トリプレット採用の主な理由は中央がシャープであること、レンズ枚数を抑え安価に作れるということだと思う。まぁ上で書かれている通りトリプレットの欠点は中央以外が綺麗に映らないということで周辺部が流れたような絵になるということだろうと。

トリプレットレンズで有名なところだとMeyer-Optik Domiplan 50mm F2.8なんかがありますがその昔は「駄メイヤーのゴミプラン」なんて言われてました。

これはあまりにひどすぎる・・・



総括すると

「中央シャープな安価で軽い望遠レンズ」

を出すため作られたレンズと言うわけですね。







まぁまぁうちのブログは前置きが長い長いwwwww

さて本題の写りを見ましょう!



DSC05034





DSC05058



※トリミングあり



DSC08331





DSC08448





DSC08348





DSC08382





DSC08499





っというわけでこのレンズを使ってみた感想としては光量のある場所での撮影はぐぐ~んとコントラスト彩度が乗って且つ中央が極めてシャープに写る!逆光や光量が無いところの撮影はムリ。使うな!

という感じww



花や紅葉の写真の中央はキレッキレで正直「トリプレットすげぇ・・・」と思いました。

今回なるべく背景が汚くならない物を選んで撮ってたというのもありますが桜とメジロの写真の背景はボケの粗さというか汚さが見えますね。

ただトリプレットレンズということもあって昨今話題になっていた

「バブルボケ」を手軽に楽しめそうな感じはします。

点光源ボケがたくさん出るボケをバブルボケと言っていて代表的なレンズが

Meyer-Optik Trioplan 100mm F2.8」ですね。

トリプレットの欠点を最大の武器としたレンズです。もちろん出た当時はそんなこと無くて10年ぐらい前までは1~2万円で売ってましたが今は8~10万は軽くします。

まぁトリオプランはともかくこのレンズ、とてもいい写りだと改めて認識しました。

MINOLTA SR-T SUPERで使ってたときはそんな感想は無かったんですがα7との相性は抜群です。

α7Ⅱ以降だと手ぶれ補正があるのでもっと相性が良いのかも(・ε・)







☆レンズの入手について☆

このレンズですが比較的良くジャンク屋などで見ます。

程度はピンきりですがすごく安価に入手可能です。

値段は500円~3000円ぐらいかな?







135mmレンズと言うのは他社でもたくさん出ていたレンズの1つで

当時のメーカーの熾烈さが現在のジャンク屋さんやカメラ屋さんを見るとわかります。

MINOLTAにしてもF4とF3.5とF2.8あります。

他社で言うとコムラーの135mmはベストセラーレンズと言ってもいいぐらい

在庫を見ますから純正メーカーも差別化で大変だったろうと思います。



ROKKOR-TC 135mm F4は他社にない軽さと安さで勝負にでたレンズですが写りも妥協が無くよく出来たレンズだと思います。それに自動絞りにしなかったことで絞り羽も12枚と豪華に使ってます。



MINOLTAオールドレンズの復活シリーズは第1回目からAUTO、または無名の最初期SRレンズからスタートしていっています。この時代の妥協なきレンズ群から時代を経てMC、MDレンズになり、今後このシリーズもMC、MDレンズ群を見ていくわけですが更に楽しみになりますw





さて今回はこのへんで!ヾ(゚ω゚)ノ゛





MINOLTAオールドレンズの復活

MINOLTAオールドレンズの復活Vol.4 「MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8 前期型」

第3弾!!!

今回のMINOLTAオールドレンズの復活は




「MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8 前期型」

です!

SONY α7 + MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8_01


中古カメラ屋さんやリサイクルショップのジャンク籠にたくさんあるレンズ。




SONY α7 + MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8_02


SONY α7 + MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8_04


SONY α7 + MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8_03


MINOLTAがミノルタスカイの開発販売を断念し、急遽開発され1958年に販売されたMINOLTA初一眼レフカメラ「SR-2」に標準レンズとして付属されたのがこのMINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8です。

この55mm F1.8は一部噂によるとLマウントレンズであるCHIYODA KOGAKU(MINOLTA) SUPER ROKKOR 50mm F1.8を一眼レフ用に再設計したものと言う話がありますが真相はなぞ。

先に書いたようにこのレンズ、とにかく巷でよく見かける(^o^;)




レンズ自体は前期、後期とあるがどれもよく見かけます。

SR-2自体は殆ど見かけないんですが代わりに1959年に発売された廉価版のSR-1を良く見るのでそちらと一緒に購入された方が多かったんですかね?

(SR-1の付属レンズはAUTO ROKKOR-PF 55mm F2だったが後にF1.8に変更)





さて、ではよく見かけるこのレンズ。

写りはどうなのかと言われると私的には

GOOD!!

である( ・´ー・`)どや

緑


なにが?と聞かれるとこのレンズ、開放から中心がしっかり写る!

中心だけ切り取ればオールドレンズらしからぬいい写りをします。




全体的な彩度、コントラストも十分で非常に良いレンズだと感じています。




そら


開放では中心はよく解像していて、周辺は流れる感じ。減光も多め。




そら


しかしながらF8まで絞ると周辺の像の流れ、減光が気にならないレベルまで良くなり普通に現代レンズのような描写になりますヽ(*^^*)ノ




ね?中々いいレンズでしょ?




C-46A


モノクロ時代のレンズでありながら十分に開放からカラーに耐えるレンズ




放送塔


そんなイメージが有ります。

今回は用意していませんがこのレンズをα7につけてクリエイティブスタイルを白黒でポートレートなんか撮ったりするとかなり味のあるいい写真が撮れます。




逆光


MINOLTAは世界で初めてマルチコートをレンズに施したメーカーでもあります。しかしながら逆光耐性に関しては時代なりと思います。まぁでもこのレンズも緑のロッコール(*´д`*)





お次はこのレンズのボケ味。




HORSE MEN?


二線の傾向が強く見られるけど背景処理をしっかりすればいい感じに仕上がるかなぁと感じますね。




オオハンゴンソウ


ただボケ量が大きいのでピント部分の立体感が結構出ますね(*´д`*)




きのこ


点光源のボケがたくさん出るのでイルミネーションなんかでの撮影は賑やかそうww




花畑


こういう撮り方をするとなかなか好みが分かれる感じ。私は好きなんですけど汚いと感じる人も・・・。






☆レンズの入手について☆

冒頭でも言いましたがどこでも結構手に入るレンズですw

しかもとにかく捨て値!安くて簡単に手に入るMINOLTAオールドレンズの入門レンズかなと。

価格も500円~と非常にお手頃。まだ持っていなければぜひ1本は持っておいても良いかも!





今回のMINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8ですが入手性に比べて非常に良いレンズだと思います。むしろ最近へんなレンズばっかり手を出していたせいで面白みが欲しいとさえ感じるぐらいいいレンズですwww





初一眼レフカメラにこのレンズをセットでつけたMINOLTAはやはり凄いし、惜しいとは思いましがLEICA M3の対抗として作っていたミノルタスカイを中止したことは英断だったといえるかもしれないですね。しかもこのレンズの後には人気の58mm F1.4をリリースしてますから流石です。







前回記事から丸々5ヶ月経ってますがこのペースでは

ダメだろうと反省しつつ次回のレンズを模索します(^o^;)






(`・ω・´)








MINOLTAオールドレンズの復活

MINOLTAオールドレンズの復活Vol.3 「MINOLTA MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5」

第2弾!!!


MINOLTAオールドレンズの復活

MINOLTAオールドレンズの復活Vol.2 「MINOLTA AUTO W.ROKKOR-SG 28mm F3.5」

やってまいりました!やっと実質第一弾ですw




MINOLTAオールドレンズの復活

MINOLTAオールドレンズの復活Vol.1

タイトルは復活だけどぶっちゃけかき集めてるので前から持っているわけではないw



このカテゴリーに該当する記事はありません。