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PHANTOM ROOM

オールドレンズ沼への導きVol.11 「Carl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8 (PentaconSix)」

伝説のレンズの系譜「Carl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8 (PentaconSix)」

中判用レンズが続きます。今回は東独の中判PentaconSix用レンズCarl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8をお届けします。
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レンズに関して

ベルサイユ条約を破棄し、ロカルノ条約を破り、ラインラントへ進駐するなど世界に威容を見せていた1936年のドイツにて開催されたベルリンオリンピック。そのオリンピックで使用するレンズとして、世界にドイツの技術力の高さを知らしめるために当時の国家元首 アドルフ・ヒトラー総統の命により製作されたのが通称オリンピアゾナーと呼ばれる「Sonnar 18cm F2.8」でした。
その伝説のオリンピアゾナーの直系に居るのが今回のCarl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8です。

私の持っているCarl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8は1960年台中盤に作られたPentaconSix用のレンズで、3群5枚構成、6枚絞り羽、最短撮影距離1.7m、総重量1.3kgの巨大レンズ。α7RⅢと組み合わせて使うとなんとも言えない不思議な出で立ちになりますが、基本的に縦位置グリップ付きで使うことが多いので、実はホールド性は良好だったり・・w
レンズ鏡胴には脱着不可、回転可能な三脚座がついており、三脚に据えることも可能となっています。
本来ならばプラスチック製の巨大フードが純正でありますが、私は未入手・・・(´・ω・`)
いかにもガラスの塊が入っていると感じさせるその重厚さにはドキドキさせられますが、同時にこのレンズと縦位置グリップ付きα7RⅢの組み合わせは総重量2kgを超えてしまい、スナップ撮影をしていると別の意味でドキドキします(動悸息切れ)w
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Carl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8での作例

今回もα7RⅢでの撮影になります(*´ω`*)
レンズ単体で1.3kgに純正のPentaconSix - M42マウントアダプターを含めるとおおよそ1.5kgとかなりの重量になるため、LM-EA7はお休みですw
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レンズの使用感等の雑感

まずは描写に関して。
Sonnarレンズで、望遠単焦点レンズ。開放ではユルイ描写なのかなぁと思っていましたが、これがなかなかどうしてよく写る!
中判レンズということを考慮しても、開放ではもっと滲むかと思いましたが、しっかりとした描写で驚きました。開放から1~2段絞るとぐ~んと解像力が上がり、非常にシャープになります。色乗りも良く、開放からコントラスト、彩度ともに高く、ボケ味も後ボケは癖がなく、前ボケも遠景を撮影したときに点光源のボケがオニオンリングになるぐらいで大した問題もなく、大変素晴らしいレンズだと感じました。
初代オリンピアゾナーから殆ど変更なくこのレンズになったとの事で、大元であるオリンピアゾナーが如何に優秀なレンズだったかよくわかりますね。

ちなみにこのレンズにはCarl Zeiss Jenaの純正マウントアダプターが装着してあり、M42マウントボディで使用可能となっているので、いずれフィルム機でも使用してみたいと思います。(*´∀`*)
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レンズの入手に関して

ぶっちゃけて言うと、中古カメラ屋さんで売られているのを見たことがありませんww
5月に渋谷の東急東横店で行われていた「第22回 世界の中古カメラフェア」では売られているところを目撃しています。その時は確か29,000円ほどだった気がします。
ぱ~っと調べると八百富写真機店さんやカメラの極楽堂さん、KING-2さんで販売されていた形跡があります。金額的にはバラバラですが、新しいタイプ(1960年台後半製造)の物で30,000円前後だと思います。
オークションサイトでは大体20,000~30,000円ほどで取引されているようです(*´∀`)

雑感

今年の4月にリコーイメージングスクエア新宿で行われたPENTAXファン感謝デーのオールドレンズ展示即売会でこのレンズを見つけ、購入するかどうか散々悩んで結局別のレンズを購入して帰宅しました。結構後悔したのですが、オールドレンズとの出会いは運であり、縁であるため、この時は「私には縁がなかったんだなぁ~」と思っていました。
数日後、いつものごとくシャンク漁りにフジヤカメラジャンク館に行った際に、またこのレンズを発見してしまいました!
実はPENTAXファン感謝デーで行われていたオールドレンズ展示即売会のオールドレンズは、中野にあるカメラ屋 フジヤカメラが提供しており、オールドレンズ展示即売会で売れ残ったレンズをジャンク館で販売していたのです。その日もジャンク館で装着してみて、眺めてみて・・・悩んだ挙げ句、また買わずに店を後にしてしまいました。優柔不断ここに極まれり(^o^;)
5日後、再びフジヤカメラジャンク館に行ったところ、まだこのレンズがケースの奥に鎮座しており、「うん。縁があるな」と思い購入して、やっと私の手元に来たのです。
購入して早速LM-EA7につけて見たのですが、もちろん耐荷重500g前後のマウントアダプターに1.3kgのレンズではAFは動きません。
しかしながら実はレンズを持ってカメラのシャッターボタンを半押しするとカメラ側が動いて(マウントアダプターに押されて)AFが可能なのです!やったー!とは思ったんですが・・・・カメラを持ってレンズをブラブラさせると、カメラ本体のマウントは全く問題ないんですが、LM-EA7側がもげてしまいそうで怖くなり、この構成での運用を断念・・
結局専用のマウントアダプターを用意して付けっぱなし運用となりましたw
ジャンクレンズ扱いで、キャップすら付いてない状態で購入したので無論フードもなく、さてどうするかと悩んだのですが、SIGMA MIRROR 600mm F8というSIGMAの古いREFLEX MIRRORレンズのフードがバッチリあったのでそれをつけて運用しています。フードとしてちゃんと機能しているかは不明ですが・・・まぁカッコいいので良しとしますw

かくして手元に来たCarl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8ですが、まぁ180mmという焦点距離はなかなか面白く、このレンズにドハマリしてしまいました。大きさ、重さ共に精神的にも物理的にも所有感を沸かせる大変おもしろいレンズです。伝説のオリンピアゾナーの歴史にも触れられるし、オールドレンズマニアとしてはこの上ない逸品でしょう(*´Д`)ハァハァ
しかし、このレンズを使い始めてからどうも望遠単焦点というのが楽しくて仕方がない。困った・・・
今はCarl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8のコピーレンズであるKMZ Jupiter-6 180mm F2.8が欲しいです・・・

ちょっと更新を怠けていたので駆け足で書きました(・_・;)
次回はゆっくり・・ねっとり書かなきゃ・・(使命感)

そんな訳でとりあえず今回はこの辺で!(*´ェ`*)
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オールドレンズ沼への導きVol.10 「MAMIYA-SEKOR MACRO C 80mm F4」

名機マミヤ645用マクロレンズ「MAMIYA-SEKOR MACRO C 80mm F4」

さて今回はいつものオールドレンズとはちょっと雰囲気のちがうレンズ「MAMIYA-SEKOR MACRO C 80mm F4」をお届けします。
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レンズに関して

MAMIYA-SEKOR MACRO C 80mm F4はマミヤ光機が世界初の6×4.5判一眼レフカメラとして1975年に販売した「MamiyaM645」用に販売されていたマクロレンズです。私の所有する個体はコーティングが新しくなったN型ではなく旧型のタイプで、レンズ構成は4群6枚、最短撮影距離0.36mのハーフマクロレンズになります。レンズ前面に「MAG SPENCER」と書かれたリングは等倍撮影用の接写リングを付けた際に使用する補正機構です。
645判で80mmのレンズは35mm換算50mm相当なので645で使うと感覚的には50mmマクロと言った感じですかねw
中判レンズなのでお花撮影というよりは複写目的で使われていたレンズだと思います。
(このレンズが小さいのかα7RⅢ(α7RIII)が大きいのか…この組み合わせは意外にバランスが良い)

MAMIYA-SEKOR MACRO C 80mm F4を使用した写真

それでは毎度おなじみ、作例のコーナー!
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使用してみて…

私がメインで使っている中判カメラ「MAMIYA 645PRO」用に購入したレンズですが、α7RⅢ(α7RIII)で使用しています。
よくフルサイズ用レンズをAPS-C機やm4/3機で使う際に「レンズの美味しいところを使う」と書かれますが、今回はそれをフルサイズで行う、すなわち「中判用レンズをフルサイズで使用することでレンズの美味しいところを使う」をしたわけですねw
それを踏まえての感想ですが、さすが中判用レンズ!α7RⅢ(α7RIII)の4240万画素で使用しても破綻なく描写してくれます。開放で使用してもピント面の鋭さは、さすが・・ボケは流石に古風な感じですが、色乗りも大変良く、素晴らしい写りを見せてくれました。
ぶっちゃけると全然オールドレンズらしくないw
でも発売から40年以上も経つ立派なオールドレンズです!

レンズの入手に関して

悲しい事にMAMIYAの中判カメラはこのMAMIYA645シリーズ然り、RB67シリーズ然り、捨て値になりつつあります。
他の中判カメラは比較的いい値段するんですが・・何故なんだろうか・・・
なので比較的安価に購入が可能です。
ヤフオクを始めとしたオークションサイトでは4000円~10000円、中古カメラ屋でも25000円以下で入手可能だと思います。
これを機にみんなで中判を始めよう!\(^o^)/

雑談

α7RⅢ(α7RIII)を使い始めて、以前のα7以上にMFレンズの操作性が良くなったので、今回MAMIYA-SEKOR MACRO C 80mm F4の撮影は想像以上に快適な撮影でした。
ピント拡大の機能は従来のα7同様ですが、撮影後、再生ボタンを押し、撮影した写真のピント確認のため拡大ボタンを押した際に、撮影時にピント拡大をしていた箇所に自動的に拡大表示されるのは大変ありがたい機能です(ごちゃごちゃだけど伝わるかな?)

中判フォーマットのカメラはRB67とMAMIYA 645PROを使っていましたが、RB67は売却し、645で一本化しました。RB67はとっても良い写りをしてくれるんですが・・・如何せん私のスキルだと日中でも三脚・一脚必須なので、実用性皆無だと感じましたw
今でも月1~2本はブローニーで撮影していますがMAMIYA 645PRO。良いですねぇ。好きです。惜しむらくはMAMIYA自体が消えてしまったことでしょうか・・・厳密に言えば現在は「PHASE ONE」が事業を引き継いで居ますが・・・

とりあえず今回はこの辺で!ヾ(゚ω゚)ノ゛
MAMIYA 645 PRO


オールドレンズ沼への導きVol.9 「LZOS MC Jupiter-9 85mm F2」

ロシア2大中望遠レンズの1つ「LZOS MC Jupiter-9 85mm F2」

今回は私が勝手に「ロシア2大中望遠レンズの1つ」と思っている「LZOS MC Jupiter-9 85mm F2」をお届けいたします!
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レンズに関して

Carl Zeissが出していたCONTAXマウントのSonnar 85mm F2を元にして製作されたのがこのJupiter-9です。
Jupiter-12と同じく最初はKMZ(クラスノゴルスク機械工場)にて生産され、後にLZOS(ルトカリノ光学硝子工場)とKievArsenal工場へ生産場所をシフトしました。マウントも同じく、Zorkiマウント(L39)、Kievマウント(CONTAX)でリリースされた後、M39マウント(ZENIT)、M42マウントとリリースされています。
構成は3群7枚で、初期はシングルコーティング、後年に連れてマルチコーティングとなっていきます。レンズの外観は初期はシルバーの美しい鏡胴で、後年はブラック鏡胴が追加されシルバー鏡胴は廃止されています。ちなみにL39マウント時代はバッチリシルバー鏡胴で、赤紫のコーティングバッチリマッチしていてとてもCool!(♡ε♡ )

この「Jupiter-9 85mm F2」と「HELIOS-40-2 85mm F1.5」は私が勝手に「ロシア2大中望遠レンズ」と言っているのですが、それぞれ性質が違い甲乙つけがたいレンズであり、ロシア(ソ連)を代表する大口径中望遠レンズ達だと考えています。開放からシャープでボケモンスターのHELIOSか、安価なのに柔らかい階調、絞るとシャープなJupiter-9か・・・
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LZOS MC Jupiter-9 85mm F2を使用した写真

ではLZOS MC Jupiter-9 85mm F2での写真を・・(ちょっと量多めですw)
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開放での撮影とF4での撮影

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(SS 1/8000 F2 ISO100)

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(SS 1/2000 F4 ISO100)


使用してみて…

ソビエト連邦が誇る安価な中望遠レンズ。巷でのJupiter-9の評価は「安くてよく写る」と言うもの。

最初使った時は「はぁ!?これのどこがよく写ってんだよ!?ボケボケじゃねーか!」とか思いましたw
なにせα7のピント拡大を使って精密にピントを合わせようとしても、ピント面が分からないぐらい開放ではフワッフワ、ハロッハロでびっくりしました。滲むような写りでたいへん味わい深いものではあるんですが・・・決して良くは写ってない・・う~ん・・と。
しかし、少しでも絞ると「あ・・あれ?レンズ変えたっけ?」と思うぐらい別の写りになる。
超急激にシャープネスが上がっていくような・・今まで0-100kmを20秒かかる軽自動車に乗ってたと思ったら、0-100kmを3秒以下で達するR35 GT-Rに乗り換えてしまったような・・・(すげぇ分かり辛いw)
つまるところ、絞ると現行のレンズに勝るとも劣らない性能になる・・と。今回の絞り撮影ではF8ではなくF4での撮影ですが、充分シャープネスが得られます。っというかF2.8に絞るだけでハロが取れますw
階調は大変豊かで、順光では色乗りも申し分なし、とてもいい写りです。半逆光、逆光では全体的にフレアがでてコントラストの低下が発生しますが極端に画質が下がるようなことは無し。
文字通り「安価で良く写る」レンズだという事がわかりました。

しかし、オールドレンズの描写はそのピント面におけるシャープネスだけでなく、「ボケ」が重要だったりします。
で、写真を見ていただければお分かりの通り、「収差ノーガード戦法」とでも言うべきか・・凄いボケ味ですwww
特に薔薇の写真の後ボケはわかりやすいですが、もうどう形容していいかわからない感じで、例えるなら小学校の先生が22~23人目の生徒のテスト答案用紙に二重丸を書く時のようなグルングルンとボケる・・
このボケのお陰で必然的に被写体が浮き出てくるような写りになります。Jupiter-9のボケはとても良いw
絞り操作はプリセット式なので操作し辛いですが要は慣れの問題なので我慢・・グギギ・・
最短撮影距離は0.8mと現行の85mm大口径レンズとほぼ同じ。なので使い勝手はそんなに悪くはないですが、やはりヘリコイド付きマウントアダプターは欲しいところ。比較的にM42マウントレンズは寄れるものが多いので無くても苦労はしないですがね。

レンズの入手に関して

Jupiterシリーズは総じて入手し安さが魅力の1つでもあります。Jupiter-9 85mm F2は2002年まで製造されていた関係もあり、国内流通量もそこそこあり、且つeBayでの購入も可能ならかなり幅が広がります。
フィルムカメラ、レンズを扱っている中古カメラ販売店ならそう難しくなく見つけることが可能でしょう。
注意点としては、ロシアンレンズのお馴染みですがヘリコイドグリスが溶け、絞りに付着し絞り環が固着している物が見受けられますので、分解修理スキルがない場合は避けることをオススメいたします(・∀・)
オークションサイト、中古カメラ販売店共に10000円~25000円ぐらいの間で購入可能です。購入の際は上記にも書きましたがマウントが複数有りますので自分のカメラに合ったものを選びましょう。
特に「あ!これ安い!」と言って飛びついたらM39マウント(ZENIT)ってパターンも有りますからね!(経験済み)
M39の場合はM42ステップアップリングが存在しますのでAmazon等で探してみてください!

総括

今回のJupiter-9 85mm F2ですが、なかなか手に入れる機会が無かったんですが、たまたま良い個体がオトクな金額で出ていたので即購入と相成りました。シルバー鏡胴のL39マウント版とどっちにするか悩んだのですが、M42マウントの方が何かと利便性が良いかなぁとか思っていたりします。
小型で持ち運びも楽なレンズですが、開放でのあのハロハロ具合は流石に驚きましたwフィルムカメラで開放でのピント合わせに自信がないです(@_@;)
ただミラーレスでの撮影はそんな心配無しで自由に撮影できるので、今回楽しく撮影ができましたし、帰ってきて写真を確認して本当に買って良かったなぁと思ってます(*´д`*)

最近Jupiter-9 85mm F2を使い始めてから、私的ロシア2大中望遠レンズのもう一方、「HELIOS-40-2 85mm F1.5」の購入欲が更に高くなってしまって困ってます・・あちらはJupiter-9の2~3倍の金額なので流石に購入するのにかなり躊躇しているのですが、なにせHELIOS-44 58mm F2の親玉みたいなレン

ズですから、所謂「グルグルボケ」はHELIOS-44の比じゃないほど堪能できます。しかも未だにロシアから新品の個体が購入可能で且つ、Fマウント、EFマウント、M42マウントの3種あるというのだから驚きです。購入方法もAmazonで購入可能なので更に・・欲求が・・・ww
これがまさしく「沼」ってやつですね・・・(;・∀・)

とりあえず今回はこの辺で!ヾ(゚ω゚)ノ゛
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オールドレンズ沼への導きVol.8 「TAMRON SP 90mm F2.5(TAMRON 52BB)」

伝説のマクロレンズ?TAMRON SP 90mm F2.5(TAMRON 52BB)

今回は伝説のマクロレンズである通称「タムキュー」の2代目、TAMRON SP 90mm F2.5(TAMRON 52BB)をお届けします!
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レンズに関して

通称「タムキュー」。
一眼レフカメラをキットレンズで購入された方は、初めての単焦点レンズとしてタムキューを選ばれた人も多いのでは?
中望遠マクロの地位、名声を縦にした鉄板マクロレンズの2代目として世に出たのが今回のTAMRON SP 90mm F2.5(TAMRON 52BB)です。
初代に引き続き、シャープな写り、柔らかなボケ、暖かな色味。これらの要素を堅持しつつ更に使いやすくした2代目の52BBは初代52B同様に複写や動植物の撮影だけでなく、ポートレートなどにも使われ、「ポートレートマクロ」という言葉を確立させました。

実はTAMRON 90mmマクロレンズの歩みは現在のSP 90mm F2.8 Di MACRO VC USD のページにも書かれているのですが、旧TAMRON公式サイトの「90mmマクロ伝説」に更に詳しく書かれているので是非ご覧になってください。
(TAMRONさんはせっかくなので今の公式サイトにもこの「90mmマクロ伝説」載せてください!)

さてレンズの見た目ですが、今回の写真ではフードを外していますが前玉繰り出し式なので結構長いです!
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これにフードを付けるのでなかなかの大きさ!
この時代はまだハーフマクロが主流だったので、等倍撮影には別途専用のマクロエクステンダーが必要になります。

TAMRON SP 90mm F2.5(TAMRON 52BB)を使用した写真

いつも「オールドレンズ沼への導き」と「MINOLTAオールドレンズの復活」シリーズの撮影は新宿御苑で行っているのですが、今回たまたま井の頭恩賜公園に行く機会があったのでそこでの写真も交えています。と言いつつ寄り写真が多いので違いが全くわかりませんが・・・ww
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使用してみて…

まずハーフマクロである本レンズですが、ハーフだからといって不便かと言われればそんなことはまったくなくて・・・
ハーフでも十分ですねw スペックで言うと最短撮影距離0.39mで倍率はハーフなので1:2。90mmの焦点距離で考えるとまったくもって不満のないスペックです。

実際使ってみてこのレンズ、兎に角ピント面のシャープさは現代レンズにも劣らない性能です。とてもキレのある描写力で驚きました・・・「伝説のマクロレンズ…なんという性能だ・・」と・・。このレンズ、1988年発売なのでもう30年も前のレンズなんですがね・・・
ボケも柔らかく、開放F2.5という明るさも相まって想像よりボケてくれます。今回の撮影ではほとんど開放での撮影ですが、ピント面のシャープさとそれを際立たせる柔らかなボケ味。階調も豊かでケチの付け所がない!
使い心地のとても良いマクロレンズでした。タムキューがその初代の販売からずっと人気なのが頷けます。
さらに言えばこのレンズはTAMRONが誇るマウントシステム「アダプトール2」を採用しているので任意のマウントシステムに変更可能というのがなんともお得感を誘います。CanonにもNikonにもMINOLTAにもこのレンズを使えるという嬉しさ!
せっかくなので今度、Nikon F4Sにでも付けて使ってみようかと思います(*´д`*)

レンズの入手に関して

伝説のマクロレンズ!と言われており初代の52B共々なかなか人気のレンズではありますが、そこそこの流通量があるのでお値段は控えめ。
中古カメラショップなどでは15000円~からあります。ヤフオクなどのオークションサイトでも6000円~ぐらいから探せそうです。
アダプトール2のマウントは中野にある「フジヤカメラ」のジャンク館に多種多様に転がっているので若干安いマウントなしの52BBを購入後、アダプトール2のマウントを別途用意するのもあり?

総括

タムキューを買ってる人って周りにかなりいらっしゃるんですよね~。私の周りだとModel 272EとF004を持っている方が多いかな?
カメラを初めた頃、タムキューは鉄板レンズだからと周りからすすめられたこともありましたが、私は結局MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8 (Ⅰ型)を買いました。でもその時から中望遠マクロとしては値段・写りの両立がとても良いと思っていました。

私の持っている52BBは実はニコイチのレンズで、外装ボロボロだけど光学キレイな個体と光学曇りカビだらけだけど外装キレイな個体を分解して組んでいます。
その予定ではなかったんですが、ジャンク漁りをしている時にたまたま目に入り購入した個体が前のオーナーがイジったのか相当中がボロボロにされていて、困った挙句、更にジャンクの52BBを買い足すというハメになりました(・_・;)
ジャンク沼は深いので気をつけないと・・・(@_@;)

ちなみにミラーレスで使用する場合はアダプトール2のマウントを用意しなくても装着できるアダプターがあるのでそちらの購入をオススメします。

マウントアダプターってホント色んな種類があって沼ですねぇ・・困ったもんだw
最近はホントにマウントアダプターからレンズが生えてきてる状態なので抑えないと・・・


って事で今回はこの辺で!ヾ(゚ω゚)ノ゛


オールドレンズ沼への導きVol.7 「Jupiter-12 35mm F2.8」

ソビエトが誇る広角レンズ「Jupiter-12 35mm F2.8」

さて、今回のレンズはロシアンレンズ「Jupiter-12 35mm F2.8」をお届けします。
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レンズに関して

Jupiter-12は戦前、Carl ZeissがCONTAX用に出していたBiogon 35mm F2.8を模して製作されたレンズです。
ソ連のバルナックライカのコピーカメラ、ZorkiとCONTAXのコピーカメラKiev用に作られたレンズで、KMZが出し、後にLZOSとArsenalが生産に加わっています。
レンズバリエーションとしては前述のZorki用(Lマウント互換)とKiev用(CONTAXマウント互換)、見た目は製造元・年代によりクロームメッキ鏡銅と黒鏡銅の2種類が存在します。

淡い紫と橙色のコーティングの美しいこのレンズですが、特徴は何と言っても奥まった前玉に比例して飛び出している、後玉!
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※写真のレンズにはLM変換リングが付いています。元はLマウント

この巨大な後玉が何とも言えない存在感を出してます。
しかし、この後玉が色々と悩みどころでして・・・(@_@;)
この後玉故に通常のLマウントレンズリアキャップは装着できず、専用の物が必要になります。さらに・・・
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Mマウント-Eマウント変換マウントアダプターを付けてレンズを無限遠にすると・・後玉が飛び出します。
つまるところ、このレンズを付けた状態でマウントアダプターにリアキャップをつけることは不可能なのです・・・・
私の持っているマウントアダプターは幸い、ヘリコイド付きアダプターなのでレンズを繰り出しておけばリアキャップの装着は可能なのですが、なかなかキツイところ・・・
そんな問題を抱えつつ使用していますw

Jupiter-12 35mm F2.8を使用した写真

では、Jupiter-12 35mm F2.8を使った写真を・・・
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開放での撮影とF8での撮影

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シャッタースピード1/2500 絞りF2.8 ISO100


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シャッタースピード1/400 絞りF8 ISO100


使用してみて…

レンジファインダー用レンズなので最短撮影距離が1mという辛さ・・・ヘリコイド付きマウントアダプター様様!・・・と言ったところでしょうか。そもそも35mmだと風景・スナップレンズでしょうから寄れなくても良い気がしなくもないですがねw
全体を通して言うと、予想通り周辺減光が凄いです。もしかしたら何か干渉している可能性もありますが、空なんかを入れると如実にわかりますね。ちなみに写真四隅にマゼンダ被りも確認できます。
そして被写体が無限遠に近くなると周辺の像の流れが強くなり、開放で撮影すると自動的にレトロエフェクトがかかったような絵になりますw
しかしながら中央は開放からシャープネスが効いていて、ボケも煩くなく、柔らかな印象。今まで使ってきたオールドレンズとは対照的で意外に(意外には失礼?w)滑らかで綺麗なボケ味で、なかなかの描写力。実はできる子!
逆光耐性に関しては言及するまでもなく弱々ですが、それが所謂「オールドレンズな写り」に一役買っているような感じです。

レンズの入手に関して

Jupiter-12 35mm F2.8は流通量も多く、簡単に手に入れることが可能かと思います。流通しているJupiter-12の殆どはLマウントタイプですが、CONTAXマウントの物も多々見られます。
相場は大体12000円~という感じでしょうか?シルバー、黒共にキレイな個体を見つけるのもそんなに苦ではなさそうです。
注意点としては前述にも書いたリアキャップ。Jupiter-12 35mm F2.8を購入するなら是非リアキャップ付きの物を購入しましょう!後から探すのは至難の業・・・
一応、対応したキャップを販売しているショップも存在はします。あとはマウントアダプターにレンズを装着後、マウントアダプターのリアにエクステンションチューブを噛ませてリアキャップをはめる。これが楽かもしれません。

総括

後玉の出っ張っているレンズはα7で使う時、変な汗が出ますね(・_・;)
シャッターに干渉しないかとか・・・結構色々ビビりながらテストしましたww
ちなみにこの後玉のせいで、Eマウントでもα6000などのAPS-Cカメラや、マイクロフォーサーズ機では使用不可です。

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※いろんなレンズを付けまくったα7の図・・・気をつけよう(^o^;)


FEDのボディに手を出したときから欲しかったレンズの1つで、やっとゲットできたレンズではあるんですが、FEDやZorkiでこのレンズを使用する場合、ビューファインダーも必要なので、現在35mmビューファインダーを漁り中・・・
見つけたらすぐにFEDでフィルム撮影してみようかと思ってます。
フィルムカメラの記事も出そうかと思案中・・・

それでは今回はこの辺で!ヾ(゚ω゚)ノ゛
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